雑学道・師範代のブログ

師範代が思う、考える、理解する事を色々と書いています。

定員は目安に

ビルや集合住宅(主にマンション)、公共施設(役所や駅)など各所で設置され、気軽に利用しているエレベーターですが、操作盤(停止階を設定するボタン)の上端などに
必ずメーカー名と、積載量・定員が記載されています。

定員については建築基準法施行令(第129条5~6)で定められ、1人を65kgで計算し、積載量が優先されるので端数は切り捨てになります。駅などで採用されることが多いとされている、積載量が750kgのエレベータは
750kg ÷ 65kg = 11.53846・・・

となりますので、端数切捨ての11名が定員ですね。

65kgの根拠については、法律が施行された時代の統計結果等が根拠となっているはずなので、今の時代に合っているかも含めここでは省略しますが、もう少し現実を考えてみました。

要は服を着て荷物を持った状態ならどうなんだ?って話。
大きく2種類で考えてみました。

 

1.通勤で駅エレベーターを利用
スーツ着用+数kg程度の荷物を持っていると仮定。衣類と荷物で+5kgとして
750kg ÷ 70kg = 10.71428・・・

となりますので、端数切捨ての10名になります。

 

2.食料品店で買い物帰りに駐車場エレベーターを利用
普段着+数kg程度の荷物と、食材・日用品を持っていると仮定。衣類と荷物で+15kgとして
750kg ÷ 80kg = 9.375

となりますので、端数切捨ての9名になります。

 

定員が記載されていますが、積載量が優先されますので「いつでも定員人数が乗れるわけでは無い」事を、多くの方が理解していると思います。
エレベーターに乗った際に警告音(ブザー等)が鳴った場合は、「乗っている人数に関係無く」最後に乗った方が降りるようになってほしいですね。

 

余談1.衣類と荷物に根拠はありませんが、下着+スーツで約1kg、ビジネスバッグorショルダーバッグに書類や日用品、化粧品、スマホなどを約4kgとしています。

余談2.冬は夏より重くなりますよ。外も内も・・・